【1月12日 AFP】テニス、ブリスベーン国際(Brisbane International 2015)は11日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、6-7、6-4で第3シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に勝利し、キャリア通算1000個目の白星で優勝を飾った。

 クイーンズランド・テニス・センター(Queensland Tennis Centre)で行われた2時間13分の激闘の中、フェデラーは、24歳のラオニッチが繰り出す強烈なサーブとショットにうまく適応しなければいけなかった。

 フェデラーの輝かしいキャリアは、四大大会(グランドスラム)での17勝を含むシングルス通算83勝で彩られており、プロ初白星は1998年のギョーム・ラオー(Guillaume Raoux)戦だった。

 キャリア通算勝利数では、1254勝のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏、1071勝のイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏に次ぐ3位となっている。

 33歳のフェデラーは、ロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏から優勝トロフィーを受け取ると、ロッド・レーバー(Rod Laver)氏に通算1000勝目を祝福された。

 オーストラリア出身の名選手2人を前に、フェデラーは「あなた方のような偉大な2選手の前で1000勝目を挙げられたことは、僕にとって本当に大きなことです」と話した。

「この瞬間を絶対に忘れません」

 この日、第2セットと第3セットはラオニッチのペースで試合が進み、フェデラーの大記録樹立は来週の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)に持ち越されるかと思われた。

 しかし、最終セットの5-4の場面でラオニッチがダブルフォールトを犯し、フェデラーにマッチポイントを与えると、最後はラオニッチのリターンがネットに突き刺さった。

 ビッグサーバーとして知られるラオニッチだが、この日のサービスエースは14本と、フェデラーの20本を下回った。(c)AFP