■攻撃面に期待

 2002年のW杯日韓大会と2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)大会でメキシコをベスト16に導いたアギーレ監督は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)後に日本代表監督を退任したアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)氏の後を継いで新たな指揮官に就任したが、蜜月も長くは続かなかった。

 それでも、ホンジュラス相手に収めた6-0の大勝や、宿敵オーストラリアを2-1で下したことは、日本代表の自信になっていることだろう。

 未熟なチームの状態を見て、最多キャップを誇る遠藤保仁(Yasuhito Endo)を日本代表に復帰させたアギーレ監督は、本田圭佑(Keisuke Honda)の絶対的な力を信じており、一時は欧州で珍重された香川真司(Shinji Kagawa)がピークの状態に戻ることを期待している。

 昨年10月に行われたブラジルとの親善試合でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に4得点を許した日本は、守備の弱さを指摘されていた。それでも日本代表は、攻撃面で少しずつ力をつけており、アジアカップでも優勝を狙える位置につけている。

 日本代表は、12日にニューカッスル(Newcastle)でパレスチナとの初戦を迎える。

 その一方でアギーレ監督は、アジアカップ閉幕直後の2月にスペインの裁判所へ出頭することになり、有罪となれば最大4年の懲役刑もあり得るという。

 JFAとの関係性がすでに悪化しているアギーレ監督が、アジアカップで失策を犯すことになれば、八百長疑惑の進展にかかわらず、早期の契約解除につながるかもしれない。(c)AFP