【5月22日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するドイツ代表MFトニ・クロース(Toni Kroos)が21日、今夏の欧州選手権(UEFA Euro 2024)限りでの現役引退を発表した。

 クロースは2014年にドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)からレアルに加入すると、すぐにルカ・モドリッチ(Luka Modric)と抜群のコンビを築き、4回の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇を果たした。欧州選手権の前には5回目の優勝のチャンスがあり、6月1日にボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)との決勝に臨む。

 リーグではレアルで4回、バイエルンで3回の優勝を経験し、バイエルンでも1度チャンピオンズリーグ制覇を果たしている。

 34歳となったクロースは自身のインスタグラムで「僕の現役選手としてのキャリアは、この夏の欧州選手権後に終わる」と発表。「僕の望みは常に、パフォーマンスレベルが最高のときにキャリアを終えることだった」と明かし、「決断すべき正しいタイミングを見つけ出し、自分で選べて幸せだし、誇りに思う」と話した。

 レアルも公式ウェブサイトで、クロースは「クラブと代表サッカー最大級のレジェンドの一人として、レアル・マドリードの歴史に名を刻む」とたたえた。

 代表では108試合に出場して17ゴールを記録し、優勝した2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でも主力を担った。2021年7月に一度は代表から引退したが、今年2月にユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督から、母国開催の欧州選手権までプレーしてほしいと説得され、決断を翻している。(c)AFP