■日本は「後戻りできない状況」

 日本では、男子のトップリーグが併存する状況が続いている。FIBAはこの問題について改善を求めており、このまま変化がなければ、2016年のリオデジャネイロ五輪で競技に出場させないとしている。

 日本バスケットボール協会(JBA)と話し合いを持っているFIBAだが、ムラトーレ会長は、JBA幹部が「積極的に」改革を進める姿勢をみせていると評価した。

「FIBAは、後戻りできない状況まで問題を放置したことを本当に悔やんでいる」

「FIBAの要求の多くが満たされていない中、この問題は解決される必要があった」

 ムラトーレ会長は、「2020年の夏季五輪開催が、日本のバスケットボール界にもたらす機会を利用することが最も重要」だとし、「2020年大会で、日本が男女ともに競争力のあるチームを作れることが望ましい。日本が五輪に出ないわけがない。それまでに解決してくれるだろう」と話している。

 FIBAは、日本バスケットボールリーグ(JBL)と日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)を統合するため、特別委員会を設置した。

 ムラトーレ会長は、「日本の重要性を考えても、状況は好転することを信じている。JBAとは常にコミュニケーションや話し合いを持ってきた。複雑な状況を打開するのが最優先。われわれも問題解決に向けて尽力するし、日本側から受け取っている信号も好意的なものだ。日本のバスケットボール界の利益を考え、状況を変えたいと考えていることが伝わる」と締めくくった。(c)AFP/Tim Witcher