【1月1日 AFP】2020年の東京五輪でストリートバスケットボールを実施する可能性が出てきた一方、日本代表はバスケットボール競技の出場そのものが危ぶまれている。

 国際バスケットボール連盟(FIBA)のホラシオ・ムラトーレ(Horacio Muratore)会長は、国際オリンピック委員会(IOC)の改革案の中で、ストリートバスケットボール(3x3)を新たな実施種目にする可能性があることをAFPに明かした。

 野球・ソフトボール、空手、スカッシュなどの競技が、追加提案に向けてすでにロビー活動を開始している。

 競技単位ではなく、種目数を制限するというIOCの改革案は、ムラトーレ会長のような連盟のリーダーに希望を持たせている。また、開催国はIOCの承認を条件に1競技を追加提案できるようになる。

 ムラトーレ会長は、IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が提案した40項目の改革案は「大成功」を収めたとし、3x3の追加を推し進める上で、バスケットボール競技にとって「非常に重要な」ステップになったと表現している。

 ハーフコートで慌ただしく行う3x3は、すでにユース五輪の実施種目となっており、6月にアゼルバイジャンの首都バクー(Baku)で行われるヨーロッパ競技大会(European Games)でも実施される。

 ムラトーレ会長は、「3x3に可能性が出てきた。2020年大会での実施に向け、良い兆候だと思う。3x3が世界的に広まり、五輪種目になるのがわれわれの目標」と話している。

「南京(Nanjing)で行われた前回のユース五輪で、普通の5人制では聞かないようなアンドラ、イラク、カタール、グアムといった名前を聞いた。小さな国々が国際的な舞台に上がっているんだ」

 2014年のFIBA 3x3世界選手権(FIBA 3x3 World Championships)では、カタールが男子を、強豪の米国が女子を制した。

 コービー・ブライアント(Kobe Bryant)やレブロン・ジェームズ(LeBron James)が5人制を支配する一方で、3人制で存在感を放つのはセルビアのドゥサン・ドモビッチ(Dusan Domovic Bulut)やデヤン・マイストロビッチ(Dejan Majstorovic)といった選手となっている。