ブライアント、ジョーダン氏の記録を破る欲はない
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【12月9日 AFP】マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が保持するNBA歴代3位の得点記録に迫るロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)は、憧れの存在を追い抜く欲望にかき立てられてはいないという。
「それについて聞かれたら、考えるだけ」としたブライアントは、ジョーダン氏を追い抜く野望に満ちているというフィル・ジャクソン(Phil Jackson)元監督の見方を否定した。
ブライアントは先週、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙に対し「そんなことを言う人間は、俺のことを本当には理解していないんだ」とコメント。「作り話だよ。フィルは、面白い情報や話題をいろいろ提供することが好きなんだ」と説明した。
しかしブライアントは、高校卒業後の1996年にNBA入りして以来、常にジョーダン氏と比較されてきた。レイカーズで5度のNBAファイナル制覇を経験したブライアントは、ジョーダン氏がシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で獲得した6つのタイトルまで、あと1つに迫っている。
昨季は負傷で6試合の出場にとどまった36歳のブライアントは、今季のプレシーズンから、成績が衰え始めた頃のジョーダン氏と比較するような質問をたびたびぶつけられている。
ブライアントは、比較の仕方については理解を示しているものの、それらが必ずしも適切ではないと考えている。
「俺たちは、それぞれまったく違うキャリアを歩んでいる」というブライアントは、自身について、ジョーダン氏や元レイカーズのジェリー・ウェスト(Jerry West)氏らと並ぶ偉大なシューティングガードの一人だと考えていることもつけ加えた。
「そのことについては名誉に思う」と語ったブライアントは、7日のニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)戦で通算3万2230得点を記録し、ジョーダン氏の通算3万2292得点を超えるまで、あと63得点に迫っている。
通算得点記録でブライアントとジョーダン氏を超えるのは、歴代最高の3万8387得点を記録しているカリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏と、3万6928得点を記録しているカール・マローン(Karl Malone)氏だけとなっている。
今週にもジョーダン氏の記録を破るのは間違いないとみられるブライアントは、9日にサクラメント・キングス(Sacramento Kings)、12日にサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)、14日にミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)との試合を控えており、15日にはインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)と対戦する。(c)AFP