【12月8日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部で、隣国ウガンダの反政府勢力とみられる武装集団が夜間に住民を襲撃し、なたやおので36人を殺害した。当局が7日、明らかにした。

 事件があったのは北キブ(North Kivu)州ベニ(Beni)周辺。同地域では、主にイスラム教徒らからなるウガンダの反政府勢力・民主同盟軍(Allied Democratic Forces)とウガンダ解放国民軍(National Army for the Liberation of Uganda)の連合体「ADF-NALU」による同様の虐殺事件がここ20年にわたり繰り返され、今年10月以降では女性や子どもを含む200人以上が殺害されている。

 北キブ州の州都ゴマ(Goma)からの電話取材に応じた地元首長によると、今回の襲撃では36人が殺害され、2人が負傷、さらに2人が誘拐された。同地域で軍が実施する対武装勢力作戦の関係者も、この死者数を確認した。

 ADF-NALUは、今年1月からコンゴ民主共和国軍と国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の兵士らが開始した攻勢によって弱体化したとみられていたが、別の反政府運動「M23」を完全な敗北に追い込むことに成功した軍事作戦を率いたコンゴ軍の将官が心臓発作で急死して以降、ADF-NALUは勢力を盛り返している。(c)AFP/Marthe BOSUANDOLE