【12月7日 AFP】男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2014 Hero World Challenge)は6日、米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のアイルワースゴルフ&カントリークラブ(Isleworth Golf & Country Club)で3日目が行われ、吐き気、発熱、嘔吐(おうと)を乗り越えたタイガー・ウッズ(Tiger Woods)はスコアを3つ伸ばし、イーブンパーで最終日を迎えることになった。

 元世界ランク1位のウッズは、最終3ホールをバーディーとし、3日間の最少打数を記録したものの、出場選手18人中で最下位という立ち位置は変わらない。

「簡単じゃなかった。頑張って戦った」と弱々しく語ったウッズは、「持っているものすべてを出した」とコメントした。

 8月の第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)以降、腰の故障によりツアーを欠場していたウッズは、1番ホールを前に嘔吐、この日、6バーディー、3ボギーを記録した。

「何時間も吐き続けていた」と明かしたウッズは、食べたものがすべて出てしまい、安眠できなかったものの、棄権するつもりはなかったという。

「最初はそこまで良い調子じゃなかったけど、何とか踏みとどまれる自信はあった。発熱したけど、ラウンドが進むにつれて体調は良くなった」

 初日に5オーバーの77をたたき、2日目にスコアを2つ伸ばしたウッズは、3日目でようやくスコアをイーブンパーに戻したものの、「爆発力に欠けていた。スローな展開だったね」と厳しい言葉を残した。

 首位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は、9アンダーの63で3日目を終え、ウッズと20打差の通算20アンダーで独走状態。

 米国のキーガン・ブラッドリー(Keegan Bradley)とスウェーデンのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson)が、7打差の2位タイでスピースを追っており、松山英樹(Hideki Matsuyama)は通算4アンダーの12位タイとなっている。(c)AFP/Jim SLATER