【12月5日 AFP】男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2014 Hero World Challenge)は4日、米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のアイルワースゴルフ&カントリークラブ(Isleworth Golf & Country Club)で開幕し、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、5オーバーで最下位発進となった。

 4か月ぶりに実戦復帰を果たした元世界ランク1位のウッズは、マーク・オメーラ(Mark O'Meara、米国)との練習ラウンドでは13アンダーを記録していたものの、初日は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーを記録した。

 腰の故障で、8月に行われた第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)以降はツアーを欠場していたウッズは、最初の8ホールでスコアを5ストローク落とすと、バックナインはどうにかパーでまとめたが、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏が持つメジャー最多勝利記録の18勝まで、あと4勝に迫る本来の実力を取り戻すまでには、まだ多くの課題が残っていることを露呈した。

「まるで思い通りにいかない日はある」とこぼしたウッズは、「それほど悪い感触ではなかった」と振り返った。

 今月30日に39歳になるウッズは、2008年の全米オープン選手権(2008 US Open Championship)以来メジャータイトルからは遠ざかっており、ニクラス氏の記録に並ぶには、重ねていく年齢と戦いながらメジャー4勝を挙げなければならない。

 ウッズはこの日、スピードと力のこもったスイングをみせて、シーズンをほぼ棒に振る原因となった腰の痛みを感じさせなかったが、最初の3ホールではティーショットを大きく左に曲げるなど安定感を欠いた。

 ウッズは、「まったく痛みはなかった、と言えるなんて久しぶりだよ。またショットを打ててうれしいね」と語った。

 ウッズはまた、4本のチップショットをミスするなど、ショートゲームでかつての強さを取り戻すには、練習を再開して以降の数か月にも増して努力が必要であるとみられる。

「ショートゲームは、ひどかった」と語ったウッズは、「全然だめだったよ。あれほどひどいチップショットは自分でも驚きだ。ミスばかりで、ひどいショットだった」と反省した。

 18人の招待選手で競う今大会で、ウッズは結果を出すつもりはないものの、フェアウエーキープは14本中9本、パーオン率も18ホール中11本の成功にとどまり、復活までには長く険しい道のりがあることを示した。

 ウッズは、「とにかく、ミスが多すぎたね」とコメントした。

 一方、ウッズと11ストローク差の6アンダーで首位に立ったのは、前週全豪オープン(Emirates Australian Open 2014)を制したジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)で、18番では6メートルのパーパットを沈める強さをみせた。さらに5アンダーの2位タイには、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler)、スティーブ・ストリッカー(Steve Stricker)、ザック・ジョンソン(Zach Johnson)の米国勢と、スウェーデンのヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson)が並んでいる。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は、4アンダーで6位タイとなっている。(c)AFP/Jim SLATER