【11月24日 AFP】モンゴル出身力士の横綱・白鵬(Hakuho)が23日、大相撲九州場所で歴代最多に並ぶ32回目の優勝を果たした。

 29歳の白鵬は、千秋楽で同胞の横綱・鶴竜(Kakuryu)を下すと、戦後最強の横綱と呼ばれることも多い大鵬(Taiho)の大記録に並んだ。

NHKに対し「言葉にならない」とコメントした白鵬は、「この国の魂と相撲の神様が認めてくれたから、この結果がある」と喜びを表現した。

 ロシア極東サハリン(Sakhalin)島で日本人の母とウクライナ人の父の間に生まれた大鵬は、1960年から1971年の間、通算32回の優勝を飾った力士。

 ムンフバティーン・ダワージャルガル(Monkhbatyn Davaajargal)の本名を持つ白鵬は、角界のさまざまなスキャンダルを経験しながらも、2000年以上の歴史がある相撲の威厳を取り戻すべく精進してきた。

 八百長や違法薬物所持事件、新弟子の暴行死事件をはじめとするスキャンダルは、昨今の角界を揺るがせてきた。また、米ハワイ(Hawaii)州や太平洋諸島、東欧、北アフリカなどから多くの力士が来日する中、野球やサッカーなどのスポーツに比べて、日本の子どもたちの関心が低いことも、悩みの種となっている。

 白鵬の先輩である朝青龍(Asashoryu)は、25回の優勝という大記録を残したものの、2010年にナイトクラブで暴行事件を起こし、この責任を取る形で引退するなど不祥事が絶えなかった。

 腰痛を理由に休場した際も、モンゴルでサッカーに興じていたことが発覚し、日本相撲協会(Japan Sumo Association)から処分を受けた。

 一方の白鵬は、アロハシャツにサングラスといったような華美な服装は避け、横綱に期待される礼儀作法を重んじてきた。

 優勝後、「15年前に62キロだった小さな少年がここまで来るとは、誰も想像していなかったと思います」とした白鵬は、「この優勝に恥じないよう、今後も一生懸命頑張っていきたいと思います」と気を引き締めた。(c)AFP/Alastair HIMMER