ナポレオンの「二角帽子」、約2億7000万円で落札
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【11月17日 AFP】フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)の有名な「二角帽子」が16日、フランス・パリ(Paris)郊外のフォンテーヌブロー(Fontainebleau)で行われたオークションで、190万ユーロ(約2億7000万円)余りで韓国の収集家によって落札された。
落札されたのはナポレオンが所有していたビーバーの毛のフェルト製の黒い二角帽子。現存するわずか19個のうちの1つで、現在のモナコ公家、グリマルディ(Grimaldi)家が売りに出していた。
事前の落札予想価格は30万~40万ユーロ(約4400万~5800万円)だったが、そのほぼ5倍の価格で落札された。
ナポレオンは、皇帝在位中に約120の帽子を着用したと言われているが、2つのとがった部分が前後ではなく左右に来るようにしてかぶることで、戦場で目立つようにしていた。
現在も残っている帽子のうち個人が所有しているのはわずか2つか3つで、残りは世界各地の博物館に収められている。
今回の競売で売られた帽子は、ナポレオンに仕えた獣医師のジョゼフ・ジロー(Joseph Giraud)が取得し、ジロー家が1926年まで所有していたが、売却されてモナコのルイ2世(Louis II)のコレクションに加えられていた。(c)AFP