マルティーノ監督、「テベスはチャンスを待つ必要がある」
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【11月12日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督は11日、3年ぶりに代表復帰を果たしたカルロス・テベス(Carlos Tevez)について、復帰したからといってポジションが約束されているわけではないと話した。
30歳のテベスは12日、英ロンドン(London)のアップトン・パーク(Upton Park)で行われるクロアチアとの親善試合で、3年以上ぶりとなる代表戦出場が見込まれている。アップトン・パークは、かつてテベスが所属していたウェストハム(West Ham)の本拠地でもある。
しかし、アルゼンチン代表では主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が先発の座を確約され、9番のポジション争いでもセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)とゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が先行しており、マルティーノ監督はテベスに対し、チャンスを待たなくてはならないと述べた。
昨季はスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で指揮を執っていたマルティーノ監督は、記者会見で「イグアインにテベスやアグエロのようなプレーはできないが、われわれの枠組のなかでは全員が9番で、サイドでプレーする可能性はほとんどない」とコメントした。
「全員を先発で同時起用するのは難しい。それはほかのポジションのほかの選手たちに対してフェアでないし、そちらにも見たい選手がいる」
「メッシについては、右でプレーしてもらうことにした。もしメッシが、代表でもクラブと同じようにそこでプレーできるのであれば、4人目の9番をチームに加えられるかもしれない」
W杯ブラジル大会(2014 World Cup)終了後に退任したアレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)前監督の後を継いだマルティーノ監督は、就任以降の3試合すべてで4-3-3の布陣を採用している。
そのうち、4-2で勝利したドイツ戦、0-2で敗れたブラジル戦という最初の2試合ではアグエロが1トップを務め、7-0で勝利した10月の香港戦では、イグアインがその位置に入った。
メッシは、バルセロナで当初プレーしていた右ウイングの位置に一貫して入っており、逆サイドにはアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)といった攻撃的なMFが配置されている。(c)AFP