■「モロッコの懸念は行き過ぎ」

 エボラ出血熱は、シエラレオネ、リベリア、ギニアなど西アフリカの国を中心に、すでに少なくとも4960人の死者を出しており、モロッコは国外ファンの流入によって、同国でも感染が広がることを懸念している。

 これに対してCAFは、大会観戦のため同国を訪れるファンの数は限られており、懸念は行き過ぎだと述べている。

 ネイションズカップが初めてエボラ出血熱の影響を受けたのは今年8月で、ホームでシエラレオネとの予選の試合を行う予定だったセーシェル共和国が、シエラレオネ選手団の入国を拒否した。

 その後も死者数が増え続けていることを受け、CAFはシエラレオネとギニアのホームでの予選開催を取りやめ、開催地を変更した。

 CAFは声明で、モロッコを大会から締め出すとともに、モロッコサッカー連盟に対して、罰金などの追加の処分を下すことを示唆している。

「ネイションズカップ組織委員会は、2014年4月にCAFと王立モロッコサッカー連盟の間で交わされた大会主催契約書の条項など、複数の契約と規定に違反した同連盟に対して、後ほど既定の条項を適用する」

(c)AFP