【10月17日 AFP】インターナショナル・マッチウイーク中、エボラ出血熱の危険にさらされる欧州各国のサッカークラブに所属するアフリカ人選手が増加することに、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が懸念を表明した。

 また、クロップ監督は、2015年1月17日から2月8日までモロッコで開催される2015アフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)を予定通り行うべきかどうかについても、疑問を呈している。

 スペインのクラブでは、アフリカネイションズカップの予選に招集されたギニア人選手がすでにチームに戻され、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)はガーナ人選手のミカエル・エシアン(Michael Essien)がエボラ熱に感染していないと否定することを余儀なくされた。

 西アフリカでのエボラ熱による死者が4500人近くにのぼる中、モロッコはネイションズカップの延期を求めていたが、大会を主催するアフリカサッカー連盟(CAF)は予定通りに大会を開幕させるとしている。

 クロップ監督は「正直なところ、この件について私は疑問に思うことが多くある。ある国が正しい解決方法を見つけられないというなら、心配せざるを得ない。見張ったり、何かを言ったりする権利はわれわれにはない。普段通りにやっていくだけだ」と語り、ガボン人選手のピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)とエボラ熱の感染拡大について言葉を交わしたことを明かした。

 一方で、シャルケ04(Schalke04)のロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)監督もエボラ熱に不安を抱えていると述べた。カメルーン人選手のエリック・マキシム・チョウポ・モーティング(Eric Maxim Choupo-Moting)らアフリカン人選手を多く抱える指揮官は、「心配だ。危険なことは承知している」と語った。

 チョウポ・モーティングはカメルーン代表として15日にシエラレオネ戦に臨んだ。エボラ熱の流行を受け、シエラレオネ代表はすべての試合を中立地で行うよう命じられている。

 フランス・リーグ1、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のジャン・ミシェル・アウラス(Jean-Michel Aulas)会長は15日、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、エボラの影響を受けた国から来たチームに関しての書簡を送ったと明かした。

 リヨンに所属するクリントン・エンジエ(Clinton N'Jie)とアンリ・ベディモ(Henri Bedimo)はともにシエラレオネ戦のカメルーン代表に招集されており、アウラス会長はエボラにどのように対応すべきか思案しているという。

 シエラレオネとともにギニアも予選すべての試合をすべての中立地で開催するよう命じられており、スペイン1部リーグのラージョ・バジェカノ(Rayo Vallecano)は、ギニア代表選手ラス・バングラ(Lass Bangoura)に対し、チームメートがエボラに感染する可能性を恐れているため、帰国してチームに合流するよう要請した。

 バングラは「ロッカールームで(ラージョの)チームメートが自分とエボラについて心配していたと聞いて動揺した」とコメントした。22歳のバングラは、ラージョとの契約もあるので、チームに戻ることを望んだと付け加えている。(c)AFP