世界の生物多様性を脅かす「侵入生物種」の脅威
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■ガラパゴス諸島ではヤギ27万頭を殺処分
チリ大学(University of Chile)は外来の侵入生物種に関する調査を実施し、同国内に119種の侵入種が存在することを明らかにした。このうち、ヨーロッパクロスズメバチ、「石の鼻水」と呼ばれる侵入性の珪藻類、アカシカ、イノシシなどの生物種を含む27種が生物多様性に脅威を及ぼしているという。
ウサギやイヌ、ヤギでさえも、問題を引き起こす可能性がある。これらの動物は、多くの人々がその土地の在来種とみなしているが、人間の介入がなければ、さまざまな地域に到達することはなかっただろう。
欧州人らは、初めて南米への航海を開始した当時、将来の船旅の食料を確保するために、南米の島々にヤギを放した。ヤギたちは多くの植物をむさぼり食い、土地の浸食を引き起こし、生態系を変化させた。
数百年後、南米エクアドルのガラパゴス諸島(Galapagos Islands)では、10の島々で27万頭あまりのヤギが、ネコ、ハト、ロバ、げっ歯動物とともに駆除・殺処分されたとエクアドル・ガラパゴス国立公園管理局(Galapagos National Park Service)のビクトル・カリオン(Victor Carrion)局長はは話す。これらの取り組みには、動物愛護団体から批判の声が上がっている。
パタゴニアのビーバーの場合、確実に即死するわなで捕獲する予定だ。だがこの世界で最も侵襲性が高い生物種は言うまでもなく、われわれ人間だ。人類はアフリカから地球全体に急速に拡散し、行く先々で生態系を変え、その地域の固有種に影響を及ぼしてきた。(c)AFP/Roser Toll