■有権者の強烈な拒絶

 歴史的に現職大統領が率いる党は、大統領の任期2期目の中間選挙で敗北することが多い。ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)元大統領以降は例外なく、野党が議会の主導権を握った状態で現職が退任している。

 議会で立法の基盤を失ったオバマ大統領は、任期最後の期間でどんな改革案を通過させるにも困難が伴うだろう。景気回復にもかかわらず米国内に広がる苛立ちの空気に共和党は巧みに乗じ、オバマ大統領とその政策を攻撃することを選挙戦の基本とした。

 共和党のテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員は米CNNテレビに対し「オバマ氏の掲げる政策に対する強力な拒絶だ」と語った。クルーズ氏は他の共和党議員らと同様に、特に16年の次期大統領選を見据え、国のかじをとる責任は今や共和党の肩にかかっていると述べた。

 共和党の圧勝は大方の予想をさらに上回るものだった。ミシガン大学(University of Michigan)のマイケル・ヒーニー(Michael Heaney)助教はAFPの取材に対し、この中間選挙で「共和党は考え得るほとんど最高の結果を手にした」と述べた。

 逆境に置かれたオバマ大統領は7日、ホワイトハウスに両党の上下両院の院内総務を招く予定だ。(c)AFP/Michael Mathes