【11月5日 AFP】米政界の「ブッシュ王朝」に、新たなメンバーが仲間入りした──テキサス(Texas)州公有地管理局の局長を選ぶ投票で、ジョージ・P・ブッシュ(George P. Bush)氏(38)が当選したことが、地元メディアの報道で分かった。

 P・ブッシュ氏は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領のおいで、ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元大統領の孫、そして、大統領候補として取り沙汰されているジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ(Florida)州知事の息子だ。地元メディアは、60%近くの得票率で対抗馬に大差を付けて勝利する見込みと報じている。

 弁護士で企業経営にも携わっているP・ブッシュ氏は、多くが政界入りを果たしてきたブッシュ一族のうち、初挑戦の選挙で勝利を収めた初の人物となる。

 ブッシュ家に対しては、米国内で支持派と反対派の双方が混在するが、ジョージ・W・ブッシュ氏が2001年に大統領となる前に知事を務めていたテキサス州の政界ではその名は依然として有利にはたらく。

 石油資源に恵まれた同州の採掘権を管轄する公有地管理局は通常、あまり注目を浴びないが、若きP・ブッシュ氏は局長選挙運動に数百万ドル(数億円)の資金を集め、新記録を打ち立てていた。

 メキシコ生まれの母親を持ち、スペイン語を流ちょうに話すP・ブッシュ氏は、ヒスパニック系住民の票獲得を狙う共和党にとって魅力的な候補者となっている。(c)AFP