【10月28日 AFP】クウェートの首都クウェート市(Kuwait City)で27日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」と戦っている有志国の会合が開かれ、米国はインターネット上でもイスラム国との戦いが必要だと訴え、各国はイスラム国がインターネットで展開する宣伝活動に結束して対抗することを確認した。

 有志国連合の調整役を務める元米海兵隊のジョン・アレン(John Allen)退役大将は、イスラム国はネット上で「おぞましい類いの戦争」を宣伝し、「世間を知らない純粋な人たちを勧誘し悪の道」に引き込んでいると指摘。プロパガンダの影響を受けやすい若者たちに向けてイスラム国が発信しているメッセージの正当性を有志国連合側が否定してこそ、イスラム国を真に打倒したと言える、と述べた。

 会合に参加した各国は、インターネットを通じたものを含めてイスラム国による外国人戦闘員の募集を阻止する対策を強化させることで一致した。

 インターネット上での存在感を強めているイスラム国が、世界各国で現状に不満を抱くイスラム教徒の若者たちを、欧米を狙ったテロ行為に走らせるのではないかという不安が増している。(c)AFP/Fulya Ozerkan with Omar Hasan in Kuwait City