【10月24日 AFP】カナダ警察は23日、同国首都オタワ(Ottawa)の国会議事堂などで起きた銃撃事件の容疑者の男について、同市にはシリアに渡航するための旅券(パスポート)の申請のために滞在中だったことを明らかにした。また、同国で数日前に発生していた別の兵士襲撃事件とは無関係の単独の犯行だったとも発表した。

 王立騎馬警察のボブ・ポールソン(Bob Paulson)長官が記者会見で明らかにしたところによると、22日に首都中心部にある戦没者慰霊碑で兵士を射殺し、そばの国会議事堂を襲撃して射殺された男は、その2日前の20日にケベック(Quebec)で兵士らを車で襲った男とは接点がなかった。

 ポールソン長官は、国会襲撃犯をマイケル・ゼハフビボー(Michael Zehaf-Bibeau)容疑者と断定。捜査担当者らによると、同容疑者は「パスポートの問題を処理するため」今月2日からオタワ入りしていたとしている。

 同長官はゼハフビボー容疑者が「シリアへの渡航を希望していた」として、同容疑者の渡航計画の情報は疎遠になっていた母親から得たことも明かした。

「緊急対応の初期段階では、複数の人物の関与が懸念されていたが、ゼハフビボー容疑者は単独で犯行に及んだ」という見解で王立騎馬警察とオタワ警察が一致しているという。

 一方「攻撃の計画段階で何らかの支援を受けた」かどうかについては不明のままだとしている。(c)AFP