【10月10日 AFP】自転車ロードレースの最高峰、ツール・ド・フランス(Tour de France)の2010年大会で総合優勝したアンディ・シュレク(Andy Schleck)が9日、膝の負傷から回復できないことを理由に現役引退を表明した。

 シュレクは、グランツール(三大ツール)ではツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)で計4度表彰台に登った。

 また、2009年の第95回リエージュ~バストーニュ~リエージュ(95th Liege-Bastogne-Liege)での優勝経験を持つシュレクは、2011ツール・ド・フランス(2011 Tour de France)のガリビエ(Galibier)峠を制したステージを自身のハイライトに挙げた。

 29歳のシュレクは、「このような形でキャリアを終えるのはもちろん残念だ。戦い続けたかったが、この膝がそれを許さなかった。英国でのクラッシュ以降、進展はほぼ無かった。靱帯(じんたい)が治った中で、軟骨の方がそうはいかなかった」と語った。

「長い間、サイクリングが僕の人生だった。これから何をしていくか考えるのには時間が必要だ」

 クライマーのシュレクは、兄フランク・シュレク(Frank Schleck)と同じチームで活躍。34歳のフランクは、より才能のある弟の世話役を担っていた。また父親のジョニー・シュレク(Johny Schleck)氏も元プロサイクリストだった。(c)AFP