UEFA、人種差別発言の伊サッカー連盟会長に処分下す
このニュースをシェア
【10月8日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は7日、イタリアサッカー連盟(Italian Football Federation、FIGC)のカルロ・タベッキオ(Carlo Tavecchio)会長が人種差別的な発言をしたことを受け、来年の定例総会への参加禁止を言い渡し、反人種差別のイベントを開催するよう命じた。
欧州サッカーを統括するUEFAは、8月からの調査結果を基に、規律倫理委員会が処分を決定したと明かしている。
UEFAは、この問題に対する処分が下されるまでは、UEFAに関連した活動に参加しないという、タベッキオ氏の自主的な判断も考慮に入れたという。
タベッキオ氏は7月、公の席で「昔バナナを食べていた『オプティ・ポバ(Opti Poba)』が、突然ラツィオ(SS Lazio)の先発になる」と発言していた。
これは、ユベントス(Juventus)でプレーするフランス代表のポール・ポグバ(Paul Pogba)を標的にしたものであるとみられており、イタリア国内で議論を呼んだ。
UEFAは、タベッキオ氏が「決定を伝達された日から6か月間、UEFAの役職につくことはできない」とし、2015年3月24日に行われるUEFA定例総会に参加することは認められない。
「タベッキオ氏は、『反人種差別で団結する欧州サッカー界』と題されたUEFAの決議にのっとり、イタリアでの認知度を高め、その考え方を遵守するようなイベントを開催することになる」
これを受けたタベッキオ氏は、サッカー連盟での自身の働き方は変わらないと話している。
「決定についてはコメントせず、従って尊重するだけだ。しかし、この決定によって、FIGCでの私のポジションが脅かされるわけではない」
(c)AFP