【10月7日 AFP】米ニューヨーク(New York)のセントラルパーク(Central Park)で6日、外傷のある子熊の死骸が見つかった。ニューヨークの中心に子熊が至った経緯について、環境保護活動家らも首をかしげている。

 警察がAFPに語ったところによると、6日の午前10時(日本時間同日午後11時)前、マンハッタン(Manhattan)のセントラルパークの草地に子熊が横たわっているとの公園関係者からの通報があったという。子熊は体長約90センチで、死骸は市内のブロンクス動物園(Bronx Zoo)に送られたという。

 ニューヨークのいずれの動物園からも、飼育中の動物が行方不明となったとの報告は出ていないことから、子熊は別の場所で殺された後、セントラルパークに死骸が遺棄されたとみられている。

 飼い犬の散歩でセントラルパークを訪れていた高齢女性は米テレビ、NBCの取材に、「この年齢までずっとニューヨークに住んでいて、セントラルパークにも犬を連れて何度も来ているけど、熊を見たことは一度もない」と語った。

 何らかの理由で母熊から引き離されたとみられる子熊の死骸は6日夜、死因を特定するためにニューヨーク州オールバニ(Albany)の環境保護当局に移送された。(c)AFP