【10月5日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第40回ライダーカップ(The 40th Ryder Cup)で、米国の主将を務めたトム・ワトソン(Tom Watson)は4日、スコットランド(Scotland)のグレンイーグルズGC(Gleneagles GC)で米国チームが喫した敗北は自分に責任があるとし、選手たちとのコミュニケーション不足を悔やんだ。

 ライダーカップ最終日を前に、ワトソンがチームの選手たちと亀裂を深めたという米スポーツ専門チャンネルのESPNの報道について、ワトソンは公開状を送ると、その采配に辛口の評価をしていたフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)と話し合いを持ったことを明かし、結果の受け止め方について、互いに理解を深めたと話した。

「最終結果はこうだ。私が主将だった。結果的に、チームのミスは私のミスだ。彼らの分も私が責任を負う」

 ESPNは、米国チームのミーティングに同席した匿名筋の情報として、ワトソンが選手を責め立て、プレゼントの受け取りを拒否した後、ミケルソンがワトソンの采配を批判したと報じた。

 史上最年長の65歳で主将を務めたワトソンは、1993年に初めて米国チームの主将を務めた際に、欧州開催のライダーカップで最後の勝利を挙げた。

 しかし、報道によれば、ワトソンのやり方が今大会でチーム内の不和を招いたという。

 ワトソンのペアリングには非難が集中しており、2日目にミケルソンをプレーさせなかっただけでなく、初日の午前中に快勝を収めたジョーダン・スピース(Jordan Spieth)/パトリック・リード(Patrick Reed)組を、午後に起用しなかった。

 米国選抜の敗北を受け、ミケルソンは改善すべきだった点を挙げると、ワトソンのやり方を真っ向から否定していた。

 公開状の中で、「フィルのコメントについては、そのときの状況からしても十分理解できる」と理解を示したワトソンは、「今週の初めに、彼と率直でオープンな話し合いを持ち、お互いの考え方をよりよく理解できた。チームの成功にかけるフィルの思いと情熱は、常に正しい方向に向かっている」とした。