露大富豪、ネッツの売却を検討か 米報道
このニュースをシェア
【10月3日 AFP】米メディアは2日、ロシアの大富豪ミハイル・プロホロフ(Mikhail Prokhorov)氏が、2009年に買収した米プロバスケットボール協会(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)の全部、もしくは一部を売却する話を進めていると報じた。
米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」によると、株式取得で当時のニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets)を買収したプロホロフ氏は、2億ドルの投資の「売却」先を模索しているとされている。
同誌はまた、関係筋の話として、2012年に本拠地をブルックリン(Brooklyn)に移転し、10億ドルを投入して最新鋭のバークレイズ・センター(Barclays Center)をオープンさせたネッツについて、プロホロフ氏は投資金の回収準備を進めているようにみえると伝えている。
プロホロフ氏は、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)がマイクロソフト(Microsoft)の前最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏に20億ドル(約2035億4000万円)で買収されたことで、売却を急いでいるという見方もされている。
銀行業と鉄鋼業で財産を築いたプロホロフ氏は、米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)を所有する投資グループ、グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント(Guggenheim Baseball Management)と話し合いを進めていると報じられている。
ドジャースの投資グループには、元ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏も名を連ねているが、ネッツの買収については関与していないとみられている。
5年以内のNBAファイナル制覇を目指してプロホロフ氏が買収したネッツは、昨季のプレーオフでイースタンカンファレンス準決勝まで進出した。
しかし、ヘッドコーチ(HC)を務めていたジェイソン・キッド(Jason Kidd)氏は、シーズン終了後にチームを去り、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)の新指揮官に就任している。(c)AFP