【9月26日 AFP】14MLBは25日、各地で試合が行われ、今季限りでの現役引退を表明しているニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のデレク・ジーター(Derek Jeter)は、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)と対戦した本拠地最終戦でサヨナラ安打を放ち、ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)での輝かしいキャリアに幕を下ろした。試合はヤンキースが6-5で勝利している。

 ヤンキースの象徴として長年ブロンクス(Bronx)のファンを魅了し、現役生活が残りわずかとなったジーターは、自身にとって最後となる本拠地での試合で、20年に及ぶキャリアの完璧な結末を迎えた。

 将来の殿堂入りが確実とされているジーターは、5-5の同点で迎えた9回裏に一・二塁間を抜ける打球を放つと、二塁走者のアントアン・リチャードソン(Antoan Richardson)は、オリオールズのニック・マーカキス(Nick Markakis)が送球する間に本塁に生還し、ジーターはフィールドで手荒い祝福を受けた。

 ジーターにとっての素晴らしい一日は、ヤンキースがオリオールズに敗れてプレーオフ進出が消滅し、レギュラーシーズン敗退が決まった翌日に訪れた。

 ヤンキースは、26日からボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)との今季最後の3連戦に臨み、ジーターは最低でも1試合は出場して現役生活に別れを告げることを明らかにしている。

 レッドソックスとのシリーズは敵地で行われるため、ジーターの出場は疑問視されていたが、試合後にジーターは指名打者として出場する予定だと述べた。

 ジーターにとって本拠地最後となる試合は、先発の黒田博樹(Hiroki Kuroda)がわずか8球で2本塁打を献上し、幸先の悪い出だしとなった。

 しかし、そのあと迎えた第1打席でジーターは、惜しくも本塁打には届かなかったものの、左中間フェンスに直撃する適時二塁打を放ち、チームメートのブレット・ガードナー(Brett Gardner)を本塁に生還させた。

 そしてジーターは、続くブライアン・マッカン(Brian McCann)の打球に対する処理をオリオールズの二塁手がもたついている間に同点のホームを踏み、試合を振り出しに戻した。(c)AFP