【9月25日 AFP】韓国・仁川(Inchon)で行われている第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)で、男子サッカーの試合で八百長が行われた疑惑が浮上した。25日、スポーツ賭博のデータ分析を行う会社の幹部が、結果の操作を示す強い兆候があったと話した。

 これは、スイスに拠点を置く企業「Sportradar」社がシンガポールの新聞で主張したもの。大会組織委は、報道を受けて全面的な調査に乗り出すことを約束した。

 同委員会の役員はAFPに対し、「アジアオリンピック評議会(Olympic Council of AsiaOCA)は事態を深刻にとらえており、アジア・サッカー連盟(AFC)、国際サッカー連盟(FIFA)と連携して適切かつ全面的な調査を行う」と話した。

 シンガポール紙「ザ・ニュー・ペーパー(The New Paper)」に掲載されたSportradarの上級幹部の話によると、アジア大会を対象とした賭けのパターンに八百長を強く示唆する傾向があったという。

 同社の戦略・整合性部門でマネジング・ディレクターを務めるアンドレアス・クラニッヒ(Andreas Krannich)氏は、「アジア大会で試合の操作が行われたことを、われわれは強く信じている。そう言っていい」と話した。

 クラニッヒ氏は、関わったのがどのチームかは明かさなかったが、少なくともある1試合で、終了間際に複数のゴールが決まった点に注目していると話した。

「例えば今大会のある試合では、賭けの参加者が試合終了間際の得点にあり得ないほど自信を持っていた。そうしたオッズの動きや偏差が、警戒網に引っかかった。通常は絶対に許されないことが起こっているという、明らかな証拠だ」

 同氏はまた、「これまでにも多くの試合が同様の手法で操作されており、同じシンジケートが韓国の仁川でも活動している可能性がある」と続けている。

 AFCとFIFAは、これまでのところこの件に関してコメントを出していない。

 アジア大会の男子サッカーは、すでにグループリーグを終えており、25日から決勝トーナメントの戦いが始まる。(c)AFP