【9月25日 AFP】第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)は24日、女子バスケットボールの1次リーグが行われたが、イスラム圏の女性が着用するスカーフ「ヒジャブ(hijab)」の着用が認められず、カタールは試合をすることができなかった。25日の試合についても、出場が認められなかった。

 カタール五輪委員会(Qatar Olympic Committee)の幹部は、AFPに対し「今日はスタジアムには行きません。他の試合についても、国際バスケットボール連盟(FIBA)のせいでプレーできないのです」とコメントした。

 カタールの女子選手は、24日に行われたモンゴル戦と25日のネパール戦でプレーできず、26日のカザフスタン戦についても、出場が危ぶまれている。

 FIBAは、コート上で装飾具などを頭に装着することを禁止しており、これについて、イスラム圏の各国から変更するべきだとの意見が寄せられている。

 サッカーを含む他の競技では、試合中にスカーフ等を着用することを認めている。

 カタール側は、「昨日起きたことを受けて、FIBAやアジアオリンピック評議会(Olympic Council of Asia)、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)から電話連絡があり、本件について確認にあたっていると言っていました」と明かした。

 カタールのチームでは、選手の半数以上がヒジャブを着用している。

 アジア大会の主催者側は、決定はバスケットボール連盟に一任するとしている。

「それぞれの連盟には独自のルールがあります。カタールが出場できなかったのは、それに違反したからです」

(c)AFP