【9月11日 AFP】スコットランド独立運動の高まりは、スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)地方の激しい情熱を煽り、「カタルーニャの日」の11日にはスペインからの分離独立を望む人々が計画するデモが予定されている。

 カタルーニャ自治州のアルトゥル・マス(Artur Mas)州首相は、スペインからの独立の是非を問う住民投票を今年11月9日に実施すると宣言し、これに激しく反対する中央政府と同地方を対立させた。

 こうした中、先週末に英国で発表されたスコットランド独立に関する世論調査の結果で、賛成派がわずかながら初めて反対派を上回り、これがカタルーニャ独立派の感情を加熱させている。

 カタルーニャ独立派の先頭に立つ組織「カタルーニャ国民会議(ANC)」本部の前にいた建築家のジュゼップ・マリア・グエルさん(32)は「スコットランドを見て私たちは羨ましく感じるし、感情が焚き付けられる」と語る。「スコットランドの例は、対話とマドリード(中央政府)の政治的意思があれば、われわれもこの(独立)問題を民主的に解決できる可能性を示している」

 スコットランド独立派が過半数となった調査結果を英紙サンデータイムズ(Sunday Times)が掲載したのは、カタルーニャが1年で最も敏感になる時期とぶつかった。掲載から数日後、そしてスコットランドでの投票実施のちょうど1週間前に当たる9月11日は「ラ・ディアダ(La Diada)」(カタルーニャの日)だった。