チリッチが錦織を退け全米オープン初優勝
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■錦織、チリッチへの完敗を認める
錦織は、チリッチに完敗したと語っている。
「マリンは今日、本当に良いプレーをしていた。僕は自分のテニスができなかった。厳しい負けですが、初めて決勝に進出できて幸せです」
「でも、次回は必ずトロフィーを手にする。楽しい2週間でした」
ジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3選手がグランドスラムの決勝進出を逃すのは2005年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)以来で、ツイッター(Twitter)もないような時代だった。
8日の決勝は、178センチで68キロの錦織と、198センチで82キロのチリッチという、対照的なスタイルの選手同士の対戦でもあった。
高温多湿のコンディションが選手を苦しめた2週間の大会で、最も過ごしやすい天候の日に行われた決勝で、チリッチは序盤から積極的なプレーでブレークを奪い、33分で第1セットを先取した。第1セットだけで11本のウイナーを決めたチリッチに対し、錦織はわずか2本を記録するにとどまった。
ラオニッチとワウリンカに勝利した試合でも、第1セットを落としていた錦織は、ここから巻き返しを図るかに見えた。
しかし、厳しい角度から打ち込んでくるチリッチのショットに苦しめられた錦織は、第2セットでも3度ブレークを許し、これを奪われてしまう。
後がない錦織だが、第3セットでもチリッチにリードを許し、3度のブレークチャンスをすべて逃す。迎えたマッチポイントでダブルフォールトを犯したチリッチだが、最後はバックハンドで1時間54分の試合に決着をつけた。(c)AFP/Dave JAMES