【8月17日 AFP】イラク北部クルド人自治政府の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)は16日、イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が1週間前に制圧したイラク最大のダム「モスルダム(Mosul Dam)」を奪還すべく攻勢をかけた。米軍も空爆を実施してペシュメルガを支援した。

 ペシュメルガのアブドゥルラフマン・コリニ(Abdulrahman Korini)少将はAFPに、数人のIS戦闘員を殺害し、ダムの東側を制圧したと述べた。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が先週実施を命じた空爆で持ち直したペシュメルガは、ISが今月に入って制圧した土地の奪還を目指していた。

 チグリス(Tigris)川に建設されたモスルダムは電力の他、ニナワ(Nineveh)州の広大な農地に農業用水も供給している。モスルダムの奪還はISへの反攻の中で最も重要な動きのひとつだといえるだろう。(c)AFP/W.G. Dunlop