【8月11日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)は10日、米ケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)のバルハラゴルフクラブ(Valhalla Golf Club)で最終日が行われ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が通算16アンダーで優勝した。

 これで4つ目のメジャータイトルを手にした世界ランク1位のマキロイは、第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)から3大会連続優勝を果たしている。

 バックナインで怒濤(どとう)の追い上げをみせたマキロイは、この日スコアを3つ伸ばして、2位のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)に1打差をつけた。

 3位タイには、首位と2打差でリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)とヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)が並んだ。

 25歳のマキロイは、全英オープンと世界ゴルフ選手権2014(World Golf Championships 2014)第3戦のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2014)を制したばかりで、この若さでメジャー4勝を挙げるのは、ヤング・トム・モリス(Young Tom Morris)氏、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏に次ぐ快挙となった。

 10番でイーグルを決めたマキロイは、13番と17番でもそれぞれバーディーを奪い、前半の遅れを取り戻す。ミケルソンとファウラーに2打差をつけて迎えたパー5の最終ホール、両選手が順調にグリーンを捕らえる中、マキロイはバンカーに捕まってしまう。しかし、ミケルソンはイーグルパットを決めきれずバーディーとすると、ファウラーもイーブンパーに終わる。

 バンカーショットの3打目から、4打目でうまくピン側に寄せたマキロイは、このホールをイーブンパーとして、劇的な勝利を収めた。マキロイのラウンドは雨天で2時間近く遅延しており、夕暮れ時にようやくホールアウトした。

 日本勢では、松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算3アンダーの36位タイに、小田孔明(Koumei Oda)が松山と1打差の41位タイに終わっている。(c)AFP/Jim SLATER