【8月10日 AFP】男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は、5月に女子テニスのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)との婚約を解消して以降、ゴルフに集中し、圧倒的な強さで世界ランク1位に返り咲いた。

 第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)でも好調を維持しているマキロイは、ボズニアツキの名前を出すことはしなかったものの、心境の変化を語った。

「僕にとってはプラスに作用した。ゴルフに割ける時間が長くなり、集中力が高まった」

「僕には家族や友達もいるから、ゴルフがすべてじゃないけど、今は試合だけに集中している。一生懸命練習して、正しいことをやってきた。それが報われている」

 第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)でメジャー通算3勝目を飾ったマキロイは、先週のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2014)でも優勝を果たした。

 一時はボズニアツキの試合を観戦するため世界中を飛び回っていたマキロイだが、今はその時間をゴルフに充てることができる。

 マキロイは、「どれくらいの時間かと聞かれたら困るんだけど」とすると、「ここ数か月はゴルフに身をささげ、それがうまくいっているように感じる」と話した。

「他に何かすることがあるかい?朝起きて、ゴルフコースに出かけ、ジムに行く。それが最近の生活だ。結果が出ているのは明らかなので、これを続けるつもりだ」

 首位で最終日を迎えた2011年のマスターズ(The Masters Tournament 2011)でタイトルを逃したマキロイだが、第111回全米オープン選手権(2011 US Open Championship)と第94回全米プロゴルフ選手権(2012 PGA Championship)で優勝を飾ると、先月は全英オープンでクラレットジャグ(Claret Jug)を高々と掲げた。

 昨年、用具の変更などもあってスランプに陥ったマキロイは、その後に交際相手のボズニアツキと婚約したが、結婚式の招待状を発送した際に結婚への準備ができていないことを自覚、2人の関係が破局した。

 こういった困難を乗り越えたことで、マキロイはさらに強さを増すことになった。

 マキロイは、「僕の試合と私生活において、大きな変化があったのはご存じの通り」とすると、「一つ言えるのは、僕が2012年よりも良い選手だということだ」と自信をみせた。

「リードを守らなければいけないような場面で、精神的にも肉体的にも以前より良い状態にある。経験を積んで、そういう状況を乗り越える準備ができたんだ」

(c)AFP/Jim SLATER