グランドキャニオンにリス蹴落した男、愛護団体が懸賞金150万円
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【8月7日 AFP】動物愛護団体PETAは6日、米グランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)でリスを崖から蹴落とす様子が撮影された男の逮捕につながる情報に、1万5000ドル(約153万円)の懸賞金を支払うと発表した。
この様子を捉えた動画は今週、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に投稿され一気に広まったが、その後削除された。
動画では、黒っぽい半ズボンと麦わら帽子姿で、靴を履いていない上半身裸の男がリスに餌を与えており、その背後に、ボクサーショーツを履き、カメラを持った別の男が写っている。
餌を持った男は、無防備なリスを崖の縁までおびき寄せると、左足をランニングシューズに滑り込ませ、リスに素早い蹴りを食らわせた。深さ1.6キロ、幅29キロの渓谷に落ちていったリスは、命を落としたものとみられている。
懸賞金について発表したPETAのマーティン・メルセロー(Martin Mersereau)会長は、「弱い生き物に対してサディスティックで暴力的な行為を行った者は、誰であれ見つけなければならない」と述べた。
この低画質の動画がいつ撮影されたのかは不明だが、国立公園管理局(National Parks Service、NPS)関係者は、グランドキャニオンの中でも特に観光客が多いサウスリム(South Rim)沿いで撮影されたようだと語った。
米国では、野生動物の虐待は連邦法の下で違反行為とされ、禁錮6月または最高5000ドル(約51万円)の罰金が科される可能性がある。
英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)によると、この動画を撮影したとされるジョナサン・ヒルデブランド(Jonathan Hildebrand)さんは、この件に関わっておらず、男2人とは知り合いではないと話しているという。(c)AFP