【8月6日 AFP】米セキュリティー企業ホールド・セキュリティー(Hold Security)は5日、ロシアのハッカー集団が、米国など世界各国の大手企業などから12億件ものユーザー認証情報を盗み取っていたと発表した。ネット史上最大のデータ流出である可能性が高いという。

 同社によると、「サイバーボル(CyberVor)」と呼ばれるこのハッカー集団は、約42万のウェブサイトからユーザーネームやパスワードを収集していた。標的となったサイトは、誰もが知っているようなものから小規模なサイトまで幅広いという。

 同社はウェブサイトで発表した声明で、「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)のどこかにあなたのデータがある限り、この流出によって影響を受けた可能性がある」と述べている。

 この問題を最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、このハッカー集団について、ロシア中南部を拠点とした20代の男らで構成され、メンバーの数は多くても十数人と報じている。(c)AFP