【7月21日 AFP】韓国の平昌(Pyeongchang)で行われる2018年冬季五輪の組織委員会で会長を務めていたキム・ジンソン(Kim Jin-Sun)氏が21日、辞任を表明した。初めて冬季五輪を開催する韓国では、大会に向けての準備のスピードが懸念されていた。

 2011年に会長に就任したキム氏は、2015年10月の任期満了を前に、その座を退くことを発表した。

「委員会は、新たなリーダーシップの下でシステムを強化すべきだと判断しました」

 67歳のキム氏は、平昌がある江原道(Gangwon-do)の元知事で、2010年と2014年の失敗を経て、ようやく2018年の招致に成功した。

 現在、委員会は工事のペースについて厳しいチェックを受けている最中で、五輪開催が環境に与える影響を問題視する声もあり、準備が遅れていた。予算編成についても、監査院の監査の対象に入っているとされているが、キム氏は、自身の辞任がこういったこととは「まったく関係ない」と強調している。(c)AFP