【7月16日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のマイアミ・ヒート(Miami Heat)に所属するドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)が15日、レブロン・ジェームズ(LeBron James)を失ったチームを助けるため、同球団に残留することを発表した。

 ヒートからフリーエージェント(FA)になっていたウェイドは、ジェームズがクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)への復帰を発表したことで、同じく退団がうわさされていたが、NBAファイナルで3度の優勝を経験したチームに残る意思を自身のツイッター(Twitter)に投稿した。

「ホームはヒートのあるところにある・・・僕のホーム、僕の街、僕の家だ」

 残留を決めたウェイドは、5年総額1億1800万ドル(約120億円)とも報じられる契約を結んだクリス・ボッシュ(Chris Bosh)と、再びタッグを組むことになる。

 ヒートのパット・ライリー(Pat Riley)社長は、「ドウェインは、11年前に入団したときからチームの礎となってきた」とすると、「幾度もヒートへの忠誠を誓い、チームを王者にするためなら自らの犠牲もいとわなかった」と語っている。

「今回も例外ではない。彼が戻ってきてくれて本当にうれしいし、これまでと同様に、ドウェインが優勝に向けてチームをけん引してくれることを確信している」

 4度のレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)選出を誇るジェームズに代わりスモールフォワードを担うのは、英国籍を持つルオル・デン(Luol Deng)とみられている。デンは、長年シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)の攻撃をけん引したが、1月にトレードでキャバリアーズに移籍し、今月FAになることを宣言していた。

 デンは、2年間で2000万ドル(約20億円)の契約に合意したとされており、ヒートは他にも、マリオ・チャルマース(Mario Chalmers)、ダニー・グレンジャー(Danny Granger)、クリス・アンダーセン(Chris Andersen)、ジョシュ・マクロバーツ(Josh McRoberts)と契約内容をまとめているという。

 昨季は膝の故障に苦しめられた32歳のウェイドだが、昨季は54試合に出場し、1試合平均19得点、4.7アシスト、4.5リバウンドを記録し、フィールドゴール(FG)成功率でもキャリア最高をマークした。(c)AFP