【7月14日 AFP】伊紙レプブリカ(La Repubblica)は13日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王が同紙とのインタビューの中で、カトリック聖職者の2%が小児愛者だと述べるとともに、神父の独身制に対する「解決策」を約束したと報じた。

 法王は児童への性的虐待は教会にはびこる「腐敗」だと非難し、側近らの発言を引用する形で「教会内の小児愛の規模は2%だ」「その2%には司祭だけではなく、司教や枢機卿さえも含まれる」と語ったという。

 また法王は、将来的にカトリック聖職者の結婚を認める可能性について問われると、聖職者の禁欲と独身の掟は「主(キリスト)の死から900年後」に定められたものであり、ローマ法王庁(バチカン)の監督下にある東方教会の一部では聖職者の結婚が認められていると指摘。「確かに問題はあるが、大きなものではない。時間は必要だが解決策は存在し、私はその解決策を見つける」と述べたという。

 この報道を受け、カトリック教会が聖職者の独身制を撤廃するのではとの臆測が広がっている。しかし、バチカンのフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長は、聖職者の小児愛と独身制に関して報じられた内容は実際の法王の発言と異なるとして、「純真な読者を操った」レプブリカ紙を非難した。(c)AFP