マララさんがナイジェリア訪問、拉致少女らの親と面会
このニュースをシェア
【7月14日 AFP】イスラム武装勢力に頭部を銃撃されながらも生還したパキスタンの少女、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんが13日、ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)を訪問し、同国北部チボク(Chibok)地区で約3か月前に拉致された200人以上の少女たちの親のうちの十数人や、脱出に成功した少女5人、少女解放運動を行う団体の指導者らと面会した。
脱出した少女らの話を聞いたマララさんは、「チボクの状況は、400人以上の少女たちが過激派から学校に通うことを阻止された(パキスタンの)スワト(Swat)と同じ」と語った。女子教育の重要性を訴える活動を行ってきたマララさんは、生まれ故郷のスワトで2012年、学校帰りにイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」によって頭部を銃撃されている。
マララさんは、「あなた方の声は、他のどんな武器よりも力強いと確信しています。だから自分を信じ、進むべき道を突き進んでください。学び続ければ、きっと成功できます。なぜなら私たちがそうだったから。スワトには今、平和があり、少女たちは皆、学校に通っています」と述べ、「それと同じように、私たちもいつかここで、あなた方全員が学校に通い、教育を受けている姿を見ることができるでしょう」と語った。
276人の少女らがイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によって拉致された事件からちょうど3か月となる14日には、グッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領との面会が予定されている。(c)AFP