【7月13日 AFP】英外務省は12日、ロンドン(London)郊外で今月14~20日に開かれる航空見本市「ファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)」にロシアの代表団を招かないことを決めたと発表した。ウクライナ情勢を踏まえた措置。

 ロシアは航空業界の一大イベントである同航空ショーに大規模な代表団を派遣し、海外への売り込みを図るのが通例だった。英国は、戦闘が続いているウクライナ東部にロシアが介入しているとしてロシア政府関係者などを対象に欧州連合(EU)が発動した資産凍結や渡航禁止などの制裁を強く支持している。

 同航空ショーは民間の催しだが英外務省は各国政府の代表団を政府の賓客として招待している。ただ同省報道官がAFPに明らかにしたところによると、英政府は今回ロシアを招かず、同航空ショーへの参加を断念させるため英国製航空機や関連装置の買い付け適格国のリストからロシアを除外するという「明確な措置」も取った。

 この措置にロシアは反発している。在英ロシア大使館は、代表団の大半に英国の入国査証が発給されなかったことに遺憾の意を表明し、英政府に対し速やかに説明するよう求めた。(c)AFP