収容施設があるテキサス州ブラウンズビル(Brownsville)の支援団体「カンパニャ・フロンテリサ(Campana Fronteriza)」のドミンゴ・ゴンサロ(Domingo Gonzalo)さんは、子どもたちは「ベッドもないひどい環境」で暮らしていると語った。収容施設で撮影された数少ない写真には、何百人もの子どもたちが床に寝かされ、等温毛布しか掛けられていない姿が写っている。

 米国の法律では、こうした子どもたちは拘束されてから72時間以内に適切な居住環境に移されなければいけない。だが、最も一般的な行き先は、米国内に合法的に暮らし、子どもらの世話を申し出た家族らの元になっている。それ以外の子どもたちは、送還手続きが始まるまでホステルで暮らすことになる。

 この危機的状況に対する短期的解決法はないようだ。「こうした子どもたちが流入してくること自体、制度が崩壊している証拠だ」と、ロペスさんは言う。「彼らが集団で合法化されるような改革ができるまで、私たちは次々と訪れる危機を渡り歩くことになる」(c)AFP/SARA PUIG