【7月7日 AFP】ウクライナ政府軍は6日、東部スリャビャンスク(Slavyansk)に続き、同市とその南方のドネツク(Donetsk)との間にあるドルシコフカ(Druzhkivka)とコンスタンチノフカ(Kostiantynivka)など4都市を親ロシア派勢力から奪還したと発表した。

 親露派拠点の象徴だったスリャビャンスクの5日の奪還は、停戦の望みが薄れゆくなかで、再び親露派との戦闘に臨む政府軍の士気を高めるものとなった。ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、スリャビャンスクの親露派拠点にウクライナ国旗が掲げられた瞬間を、これまで500人近くが犠牲となってきた東部での軍事作戦における「転換期」と称している。

 一方の武装勢力側も、3か月近く占拠してきた戦略拠点のスリャビャンスク放棄を認め、政府軍との戦闘で多大な損害が出ていると明かした。

 ポロシェンコ大統領は、親露派がドネツク周辺で形勢立て直しを図っていると指摘した上で、「都市部に潜入しているテロリストたち」を徹底排除すると宣言した。(c)AFP/Dmitry ZAKS