「もちろん、自分にショックを与えることなんてことは誰もしたがらないだろうと考えていた」とウエストゲート氏は語った。

 研究チームは実験の一つで、魅力的な写真を見たり、じゅうたんの上で足を引きずることで発生するのと同じ程度の強さの電気ショックを受けたりなどのさまざまな「刺激」を、学生らに点数で評価させた。

 ウエストゲート氏が「軽い」としたこの電気ショックを感じた被験者らからは、もう一度受けるよりも5ドル払うほうがましだとの声も聞かれた。

 ショックを体験させた後は各被験者を部屋に入れ、15分間の思考時間を独りで過ごさせた。その際に、希望する場合は、さきほどの電気ショックを使ってもよいと被験者に告げた。

 その結果、独りでいる間に少なくとも1回のショックを自分に与えた男性被験者は18人中12人で、全体の3分の2に上った。

 男性被験者が自分にショックを与える回数は、大半が1回から4回だったが、190回という「桁外れ」の回数を行った者も1人いた。

 自分にショックを与えた女性被験者は24人中6人、全体の4分の1で、回数はそれぞれ1回から9回の間だった。

 自分にショックを与えた被験者らは皆、実験前には金を払ってでもショックは避けたいと言っていた人たちだった。

 ウエストゲート氏はいまだに、これらの実験結果に非常に驚いていると述べている。

「意図的に心地よい思考にふけるのはいかに難しいかということと、それが不快であっても人がどれだけ外部からの刺激を欲しているかということを、私たちは大幅に過小評価していると思う」(c)AFP/Kerry SHERIDAN