■不正行為と自己刺激

 次に研究チームは、人々が「ただ思考する」のを避けるためにどのようなことをするかに着目した。

 実験の一つでは、大学生らに「思考時間」の課題を自宅で実行させた。

 その後の報告で、学生の32%が課題の時間中にいすから立ち上がったり、音楽を聴いたり、携帯電話を見たりなどの「不正行為」をしたと答えた。

 論文の共同執筆者の一人で、バージニア大の博士課程学生、エリン・ウエストゲート(Erin Westgate)氏によると、大学以外の場所で採用した成人のボランティアは、それよりも多い54%が規則を守らなかったという。

 同氏はAFPの取材に「実際はもっと多いでしょう。この数字に表れているのは、実験後に正直に不正をしたと話してくれた人たちだから」と語っている。

 さらに研究チームは、学生らが独りで座って思考する時間中に何らかの刺激を求めるために、どこまでのことをするだろうかと調べた。

 初期の予備実験では、驚くべきことに、学生らは音が全く聞こえない状態よりも、ナイフがこすれる金属音がする方を好むことが分かった。