【6月27日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は26日、クリチバ(Curitiba)でグループHの試合が行われ、アルジェリアはロシアと1-1で引き分け、同国史上初の決勝トーナメント進出を決めた。

 ロシアが前半6分にアレクサンドル・ココーリン(Alexander Kokorin)の正確なヘディングシュートで先制点を決めたが、アルジェリアは後半にイスラム・スリマニ(Islam Slimani)が同点弾を決め、引き分けに持ち込んだ。

 試合開始早々、アルジェリアはソフィアン・フェグリ(Sofiane Feghouli)が頭部を負傷して治療を受けるためにピッチ外に出ると、ロシアは与えられたスペースを有効活用し、左サイドバックのドミトリ・コンバロフ(Dmitry Kombarov)が駆け上がりクロスを上げると、ココーリンがゴール隅に巧みなヘディングシュートをたたき込んだ。

 しかし、ロシアのGKイゴール・アキンフェエフ(Igor Akinfeev)にとっての悪夢の大会は続き、後半15分にはアルジェリアのFKをクリアしようと試みるもボールに触れることもできず、スリマニに今大会2点目となる同点弾を許した。

 テレビのリプレー映像では、このFKの数秒前にアキンフェエフの目のあたりにレザー光線を照射されており、これに気を散らされたともみられている。

 16強入りしたアルジェリアは、30日に行われる決勝トーナメント1回戦のドイツ戦で1982年大会の借りを返すチャンスを手にした。同大会では当時の西ドイツとオーストリアがともに利益を手にすることができる形で試合を終えたことにより、アルジェリアが大会から姿を消していた。

 同組ではこの日行われた試合で韓国に1-0で勝利したベルギーが3連勝で勝ち点を9に伸ばし、グループ首位で決勝トーナメントに進んでいる。(c)AFP/Kieran CANNING