【6月27日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は26日、レシフェ(Recife)でグループGの試合が行われ、ドイツが1-0で米国に勝利し、グループ首位通過を決めた。

 ドイツ代表の前指揮官ユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)監督がチームを率いる米国は、ドイツに敗れはしたものの、同時刻に行われた試合でポルトガルが2-1でガーナに勝利したことにより、得失点差でグループ2位通過を決めている。

 ドイツと米国は、引き分けで勝ち点1を分け合えばそろって決勝トーナメントに進出できたことから、試合前は両チームが引き分けを狙ってプレーするのではないかという声も聞かれたが、終始試合を支配したドイツは、トーマス・ミュラー(Thomas Muller)が約20メートルの距離から放った晴らしいシュートで勝利を収め、周囲の雑音をだまらせた。

 クリンスマン監督がドイツ代表を率いていた当時、現ドイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督をアシスタントコーチに任命しており、両者は現在も良好な関係を築いているが、ともに試合前には勝利のために戦うと断言していた。

 序盤から攻勢に出たドイツは、開始20分間ほぼ米国陣内でボールを動かしたが、ミュラーをはじめとする攻撃陣は決定的なチャンスをものにすることができなかった。

 後半10分にドイツは、コーナーキックからペア・メルテザッカー(Per Mertesacker)が放ったヘディングシュートが米国のGKティム・ハワード(Tim Howard)に阻まれたものの、こぼれ球をペナルティーエリア外で拾ったミュラーが右足を振りぬき、ボールはネットに突き刺さった。

 これにより今大会4得点目を記録したミュラーは、アルゼンチンのリオネル・メッシ(Lionel Messi)、ブラジルのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)と並び得点王争いでトップに立った。(c)AFP