【6月26日 AFP】サッカー韓国代表の洪明甫(Myungbo Hong、ホン・ミョンボ)監督が25日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループHのベルギー戦を控え、神頼みはしないとコメントし、奇跡のグループ突破へ向けて希望は捨てていないことを示した。

 突破への望みをつなぐため、韓国はグループ首位のベルギーとの試合で大勝することが必要になる。しかし洪監督は、自身は信心深い人間ではないため、天上からの救いは必要ないと語っている。

 2002年の日韓大会で4強入りを果たした時のような奇跡が必要な状況に、選手の中には天に祈る者もいる可能性はあるが、サンパウロ(Sao Paulo)で報道陣の質問に答えた洪監督は、「私は特定の宗教を持たないので、神に助けは求めない。選手だけを見て、彼らを信じる」とコメントした。

「もちろん、信仰を持つ選手もいる。助けを求めるのも1つの方法だ」

 2002年大会で主将を務めた洪監督は、ここまで一勝も挙げていない韓国に対し、ベルギーはスター選手ぞろいではあるものの、やる前から結果が決まっているわけではないと主張する。

 韓国は初戦で、堅い守りに支えられてロシアと引き分けに持ち込んだが、アルジェリアとの第2戦では2-4で圧倒され、グループ最下位に沈んでいる。対戦相手のベルギーは2連勝で勝ち点を6に伸ばし、すでにグループ突破を決めている。

 洪監督は、「韓国国民が勝利を欲していること、切望していることをわれわれは知っている。できることをやるだけだ。奇跡と呼ぶのかは皆さんの勝手だが、結果を見るまでは分からない」と語った。

「サッカーでは、最強のチームが常に勝つわけではない。だから、こちらはそういう心構えでいる。最終戦だが、希望はある。何が起こるかを予測できるとは思わない」

(c)AFP/Talek HARRIS