【6月25日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループDで、グループリーグ敗退に終わったイタリアのクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督、さらに同国サッカー連盟(Federazione Italiana Giuoco CalcioFIGC)のジャンカルロ・アベーテ(Giancarlo Abete)会長が24日、辞任の意思を表明した。

 アベーテ会長は、プランデッリ監督には翻意を促すつもりだと語っていたが、56歳の監督の決意は固かった。

 プランデッリ監督は、「決断を翻すつもりはない」と話している。

 イタリアはこの日、ウルグアイに0-1で敗れ、グループ3位が確定した。

 一方のアベーテ会長は、W杯開幕前に辞任を決意していたと語り、イタリアが2大会連続で決勝トーナメント進出を逃したこととの関連性には触れていない。

「W杯開幕前に決断していた。今大会について、時間をかけて振り返る必要があると思う」

 この日の試合では、ウルグアイのルイス・スアレス(Luis Suarez)がイタリアのジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)にかみついた疑惑が持ち上がるなど、後味の悪いものになった。

 プランデッリ監督は、「その場面は見ていなかった。キエッリーニの肩に跡があったのは見た」とだけ話している。

 それよりも、クラウディオ・マルキジオ(Claudio Marchisio)の退場処分について多くを語ったプランデッリ監督は、あれが自分たちの命運を分けたと主張した。

「敗戦は受け入れなくてはならないものだが、それが誤った判断で決まったときには受け入れ難い」

「レッドカードを出す必要はなかった。あれから負のスパイラルに陥って、試合の流れが変わり敗退につながった」

 プランデッリ監督は、イタリアが敗戦を免れていれば、代表監督を続けていた可能性を示唆している。

 ハーフタイムで交代を告げられるなど、とりわけ低調だったマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)について、プランデッリ監督は、「バロテッリについては戦術的な問題だ。私は彼を使い、ある戦術を選んだが、それが機能しなかった」としている。

「敗退の責任はすべて私が負う。何よりも、質が足りていなかったことが原因だ。すべてが終わった後に、ああしていれば、などと言っても意味がない」

「それが辞める理由だ」

(c)AFP