【6月24日 AFP】1960年代に人気を博した米音楽グループ「フォー・シーズンズ(Four Seasons)」をモデルにし、世界中で大ヒットしたトニー賞受賞作品『ジャージー・ボーイズ(Jersey Boys)』──。映画監督で俳優のクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)により映画化された同作品が、米国で20日に公開された。

 イーストウッドはオリジナルのミュージカルをなぞってはいるが、作品に「無情」感を漂わせることはなかった。

「クリントは熱狂的なジャズファンでミュージシャンでもある。彼は音楽を知っている」と、ボーカルのフランキー・バリ(Frankie Valli)役を演じたジョン・ロイド・ヤング(John Lloyd Young)は言う。ミュージカル版でもバリを演じ、トニー賞を受賞しているヤングは、「クリントのキャリアを見れば、映画化の成功を確信させるサインがいくつもある」と述べた。

 ニュージャージー州(New Jersey)出身のイタリア系米国人であるバリとギタリストのトミー・デビート(Tommy DeVito)が商業レベルでの音楽活動を開始したのは1950年代半ば。60年代に入り、ニック・マッシ(Nick Massi)とボブ・ゴーディオ(Bob Gaudio)がグループに参加し、フォー・シーズンズが誕生した。

 グループは「シェリー(Sherry)」や「恋のやせがまん(Big Girls Don't Cry)」などのヒット曲を数多く飛ばし、世界的に有名になるが、その後は、嫉妬や利害対立、金銭問題などによって崩壊の道をたどることになる。

「これは過去の話ではない」と話すのは、ゴーディオ役のエリック・バーゲン(Erich Bergen)だ。「私たちがラスベガス(Las Vegas)で公演したとき、フォー・シーズンズのメンバーは私たちと一緒にステージに立った。しかしフランキーはトミーと口をきかなかった。このストーリーはまだ終わっていない」