■弱体化した守備

 もし、敗退はお前の責任だとカシージャスを指さす人がいたとすれば、カシージャスは自分の前にいる守備陣も批判を浴びてしかるべきだ、と言い返すかもしれない。

 結局のところ、2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)と2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)で手にした成功は、何にも増して、水も漏らさない守備が基盤になっていた。

 守備を引き締めていたカルレス・プジョル(Carles Puyol)は、ずっと前から代表チームにはいなかった。チリ戦ではピケとセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)の定番CBコンビを解体し、マルティネスを試したが問題の解決にはならなかった。

 オランダ戦とチリ戦の両方で、スペインは相手の変則的な布陣に対応しきれず、2試合で大量7失点を喫した。