ロナウドが練習に復帰、地元ファンから熱烈な声援を受ける
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【6月19日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の初戦でドイツに完敗を喫したポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が18日、練習に復帰し、まるでロックスターのような扱いを受けた。
スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するロナウドは、約45分間の軽めの練習を行ったあと、医療スタッフから故障を抱える左膝のアイシング治療を受けた。
練習場を去る際、ロナウドは子供たちがピッチに投げ入れたスパイクにサインをし、それを観衆に向けて投げ返していた。
ポルトガルはドイツに0-4で敗れた今大会の初戦で、ペペ(Pepe)が頭突きで退場処分になったほか、ファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)が太ももを痛めて残りの試合の欠場を余儀なくされるなど、最悪のスタートを切っている。
2013年の世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に輝いているロナウドは、ハットトリックの活躍をみせたドイツのトーマス・ミュラー(Thomas Muller)の前に存在感が薄れてしまったアレーナ・フォンテ・ノバ(Arena Fonte Nova)での試合を忘れようと、この日の午後に行われた練習に参加した。
ロナウドは試合後、報道陣の前を足早に通り過ぎて記者の質問には答えなかった。
しかし、太陽が降り注ぐカンピナス(Campinas)にある練習場のモイゼス・ルカレリ(Moises Lucarelli)サッカースタジアムに代表チームが到着すると、すべては帳消しとなった。
スピーカーからは大音量で音楽が流れ、上空ではヘリコプターが音を立てて飛行するなか、ブラジルやポルトガルのTシャツを着た数千人のファンがレアル・マドリード(Real Madrid)のスター選手であるロナウドを待ち構えていた。
ロナウドが通路からピッチに姿を現すと、20分後にはチームが勢ぞろいした。オレンジ色のシューズを履き、グレーと緑の練習着を着た選手たちは、会場に熱狂の渦をもたらした。
ロナウドがジョギングをする間、大勢の10代の女の子が同選手の名前を叫び、憧れの存在をもっと近くで見ようとフェンスに顔を押しつけていた。
5月にレアル・マドリードで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)制覇を果たしているロナウドは、膝と太ももの故障を抱えながらブラジルに乗り込んでいるが、パウロ・ベント(Paulo Bento)監督はドイツ戦終了後に同選手の体調は良好であることを確認した。
もう敗戦が許されないポルトガルは、22日にマナウス(Manaus)で米国との対戦を控えている。米国はグループG初戦でガーナに2-1で勝利しており、現在は勝ち点3でドイツと並んでいる。
グループGの最終戦は26日に行われ、ポルトガルはブラジリア(Brasilia)でガーナと、米国はレシフェ(Recife)でドイツと対戦する。(c)AFP